リチウム電池:観察技術を開発 産業技術研究所
パソコンや携帯電話に使われるリチウムイオン電池について、電池内のリチウムイオン分布の細かい変化を、電子顕微鏡を使って観察する技術を、産業技術総合研究所関西センター(大阪府池田市)の秋田知樹主任研究員(38)と吉川(きっかわ)純特別研究員(30)らが開発した。高性能電池の開発に役立つという。
リチウムイオンはもともと電池の正電極にあり、充電すると、ほとんどが正電極から負電極へ移る。移る率を高めることが、電池の性能向上につながる。
秋田研究員らは、研究所が独自に開発したたリチウム酸化物製の正電極を使って実験した。電極の粒子(直径約1万分の1ミリ)の表面を約2500に区切って各部分に電子顕微鏡で電子を当て、電子のエネルギーの変化から、リチウムイオンの濃度を計算する方法を考案した。
その結果、リチウムイオンは、充電前は正電極全体にまんべんなく存在したが、充電を始めると部分的に減り、充電後は平均して減った。この技術を使えば、電極のどんな部分でリチウムが動きやすいか分かり、電極の設計改良につながるという。(「毎日jp」2008年8月19日付記事より転載)
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