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阪神:お前が打たれてくれて良かった…藤川かばう岡田監督

 ○中日2-0阪神●

 打球が飛び込んだ左中間席を、阪神・藤川はぼうぜんと見つめるしかなかった。九回、中日・ウッズに浴びた決勝弾。悔しがるわけでもなく、ただマウンドに立ち尽くした。

 阪神・岩田、中日・吉見の両先発が好投を続ける中、最初に動いたのは岡田監督だった。八回1死。ここまで1安打の好投だった岩田に代えて、代打・桧山を送った。結果は三振だったが、続く赤星が右翼線を破ると送球ミスに乗じて三塁へ。しかし、ここでもあと1本が出なかった。

 九回、岡田監督がマウンドに送ったのは藤川だった。自ら育て上げた絶対的守護神。勝利を形作る最後のピースを同点にもかかわらず惜しみなくつぎ込んだ。それはラストゲームになるかもしれない指揮官の勝負師としてのメッセージ。その思いを藤川も十分に分かっていた。

 2死三塁で迎えたウッズ。こん身の力で投げ込んだ6球目は、「空振りを狙った」という高め速球。だが、軍配はウッズに上がった。

 逆転優勝を許した巨人への雪辱の機会は一瞬にして奪われた。「最後に監督にとてつもない迷惑をかけてしまった」と肩を落とす藤川に、岡田監督はこう声をかけたという。「お前が打たれてくれて良かったよ」(「毎日jp」2008年10月21日付記事より転載)

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