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新幹線:「駆け込み防止」ベルでスムーズ乗車 JR東京駅

 年末年始の混雑期を迎えたJR東京駅の東海道新幹線ホームで、「駆け込み防止用」の発車ベルが導入された。けたたましい従来の電子音では乗客のあせりを逆にあおってしまうとの分析から、鉄道ファンらに親しまれてきた旧「のぞみ号」のメロディーを援用。安全乗車を促すのに最適な時間を割り出し、放送時間とした。JR東海は「新幹線では全国初の試み。駆け込み事故防止に役立てたい」と期待を寄せる。

 JR東海によると、従来の単調な発車ベルでは(1)電子音のため乗客が落ち着かない(2)駅員の手動操作のため鳴らす時間に個人差による多少のばらつきが生じる--などの不都合があった。このため東京駅係員による研究チームが音楽制作会社と共同で2006年度から改善策を探ってきた。

 その結果、旧「のぞみ号」が発着の際に車内放送していたオリジナルメロディーが選ばれた。乗客に不快感を与えない軽快さが特徴で、さらにほぼ9秒という演奏時間が大きな決め手になった。

 これまでも、東京駅の東海道新幹線ホームでは発車ベルを鳴らす時間を9秒間と決めていた。「東京駅のホームに階段で駆け上がる標準時間は9秒」との試算結果があり、それより長くても短くても乗客を追い立てる可能性があるとの判断からだという。

 東海道新幹線のホーム(14~19番線)のうち14、15番線で10月1日から約50日間、先行実験したところ、駆け込み乗車は前年同期比3割減の約30件。この好結果を受け、今月12日から全ホームで導入となった。新幹線鉄道事業本部は「他の駅でも導入できるかどうかなど、判断材料となるデータを集めたい」と話している。(「毎日jp」2008年12月27日付記事より転載)

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