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大相撲初場所:初日「待った」全くなし…長い歴史でも初?

 ◇大相撲初場所初日(今月11日、東京・両国国技館)

 長い大相撲の歴史でも初めてのようだ。「待った」がなかったのだ。しかも十両、幕内の35番、すべて時間いっぱいから1回で立った。

 3度、4度と塩に立ち、緊張感を高めながら制限時間になるのが立ち合い。土俵上も桟敷も高揚したところでの「待った」は興をそぐ。武蔵川理事長になった昨年秋場所から立ち合いを厳格化。ここ2場所、同じ取組で4回も5回も「待った」が続いてひんしゅくを買っていた。

 うそのような様変わり。「待った」の記録は残っていないが、相撲協会も「聞いたことがない」という。

 「待ったなし」「手をついて」と発声する行司の所作も小気味よく、相撲の流れがよどみなく見えるから不思議なものだ。

 満員になった。朝青龍は勢いのある若手を気合のこもった相撲で退け大歓声を受けた。魁皇も声援に応えた。約1万1000人が緊張感漂う立ち合いと取組に酔った。

 年末に異例の研修会を開き、ビデオを使って立ち合いを確認し合った。その成果なのか。「みんな意識していたからこうなったんじゃないの」と放駒審判長。「相撲も良かった。立ち合いも良かった。いい1日だった」。おとそ気分で初日が開けたようだ。(毎日新聞2009年1月12日付朝刊記事より転載)

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