大和川:ワースト1返上 水質、観測史上最高に 生活排水改善が効果
「日本一汚い川」として知られる大和川(大阪市・堺市-奈良県桜井市、68キロ)の水質が、観測が始まった1963年以降、最高の水準にまで改善していることが9日、国土交通省近畿地方整備局のまとめで分かった。流域の自治体が取り組んできた生活排水改善の効果が出たためとみられ、コイやフナなどの淡水魚が生活できる水質にまで復活した。
2008年の水質調査で、8観測地点での水質の汚濁具合を示すBOD(生物化学的酸素要求量)が1リットル当たり3・7ミリグラムとなり、最少だった観測初年の1963年(3・9ミリグラム)を下回った。「コイやフナが生活できる」とされる環境基準(5・0ミリグラム)も下回り、最悪期の1970年(21・4ミリグラム)の約6分の1にまで改善したことになる。
国交省が毎年公表する1級河川の水質ランキングで、大和川は1977年に初めて全国ワーストと認定され、2007年まで3年連続で1位。2008年調査の結果を2007年に当てはめると、綾瀬川(関東、4・2ミリグラム)、中川(同、3・8ミリグラム)に次ぐ3位となる。
大和川は1960年代は子供が泳ぐ姿がみられたが、流域の人口増加などにより水質が急速に悪化。原因の8割は生活排水とされ、周辺自治体では下水道整備を急ぐとともに、台所の流し台への三角コーナー設置など水質悪化を防ぐキャンペーンを行ってきた。
(毎日新聞2009年1月10日付朝刊記事より転載)
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