アカデミーの外国語映画賞、どうやって選ぶの?

 ◆アカデミーの外国語映画賞、どうやって選ぶの?

 ◇「英語以外」で最高の長編 候補5本見た会員が投票

 Q 映画「おくりびと」が米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したよね。どんな賞か、詳しく教えて。

 A 米国以外の国で製作され、英語以外の言語が主に使われている長編映画が対象です。作品賞などのように「米国で公開した映画」といった条件はつきません。アカデミーの外国語映画賞に選ばれることは、米映画界から、「過去1年のうちで最高の外国映画」と認められたことを意味します。

 Q 候補作はどう選ぶの?

 A 各国の映画団体が代表作を1本に絞ります。日本では日本映画製作者連盟が、07年10月~08年9月に公開された映画から「おくりびと」を選んで出品しました。アカデミー会員は俳優や監督、過去の受賞者など約6000人で構成され、ノミネート経験のある俳優の渡辺謙さんもその一人です。アカデミーの中に300~400人といわれる外国語映画賞委員会が設けられ、そこで応募67本から5本の候補が選ばれました。

 Q 受賞作の選考は?

 A 原則としてアカデミー会員全員の投票です。ただし米国で未公開の作品もあるので公平を期し、会員向け上映会などで候補作5本全部を見た人にだけ投票用紙が郵送される仕組みです。DVDやビデオで鑑賞しても「見た」とは認められません。これが作品賞や俳優の賞などと違う点です。投票の結果は授賞式当日に明かされます。

 Q 「おくりびと」は何票だったの?

 A 開票結果は公表されません。会員も何に投票したか言えないことになっています。

 Q 「つみきのいえ」が受賞した短編アニメーション賞は?

 A 外国語映画賞と同じく、専門の委員会が候補5本を選び、こちらも全作品を見た会員の投票で決まりました。

 Q 外国語映画賞の過去の受賞作は?

 A 「道」(イタリア)、「男と女」(フランス)、「グリーン・デスティニー」(台湾)など名作ぞろいです。欧州映画が圧倒的で、最多受賞はイタリアの10回。続いてフランス9回。日本からは「影武者」「泥の河」「たそがれ清兵衛」など、「おくりびと」を含め計12回候補になりましたが、受賞は初めてです。(ロサンゼルス支局)
(毎日新聞2009年3月12日付朝刊「質問なるほどり」より転載)

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