ハンマー投げ:室伏の北京「銅」確定…2選手メダルはく奪
【ジュネーブ支局】国際オリンピック委員会(IOC)は今月11日、スイスのローザンヌで理事会を開き、北京五輪のドーピング(禁止薬物使用)検査で違反が見つかった陸上男子ハンマー投げで2、3位に入ったベラルーシの2選手の失格とメダルはく奪を決めた。これに伴い、5位の室伏広治(34)=ミズノ=が銅メダルに繰り上がる。
正式には国際陸上競技連盟が五輪の成績を修正した後、2位に上がるパルシュ(ハンガリー)と室伏にメダルが授与される。IOCは地元オリンピック委員会を通じて2人にメダルの返還を求める方針で、北京五輪の日本のメダル数は26(金9、銀6、銅11)となる。
失格となったのは、2位のワジム・デビャトフスキー(31)と3位のイワン・チホン(32)。いずれも筋肉増強効果のあるテストステロンが検出された。デビャトフスキーは2000年シドニー五輪でも違反しており、IOCは永久追放の処分を下した。カヌーでも失格選手が出ており、北京五輪でドーピング違反が確定したのは計9件となった。
室伏は2004年アテネ五輪でもハンガリー選手のドーピング違反で、2位から繰り上がり金メダルを獲得した。日本の陸上の五輪2大会連続メダルは、男子棒高跳びで1932年ロサンゼルス銀、1936年ベルリン銀の西田修平と、女子マラソンで1992年バルセロナ銀、1996年アトランタ銅の有森裕子に続き3人目。
陸上では、シドニー五輪の女子短距離を制したマリオン・ジョーンズ(米国)らもドーピング違反でメダルをはく奪されている。◇「今後も探求」…室伏がコメント
室伏は同11日、所属のミズノを通じ、「オリンピックでメダルを獲得することも素晴らしいことで、うれしいことです。しかし私はハンマー投げが好きだからこそ続けてきました。現在、私の気持ちはロンドン(五輪)に向いており、今後も変わりなく探求していくつもりです。今回、銅メダルをいただくことになりましたが、このメダルは多くの方々のドーピング違反に対する厳しい声(があったからだ)と受け止めています」とのコメントを出した。
(「毎日jp」2008年12月12日付記事より転載)


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