噴火警戒レベルって何のこと?

 

 ◆噴火警戒レベルって何のこと?

 ◇防災の目安、5段階分類 予知難しく頼るのは禁物

 Q 群馬と長野の県境の浅間山が今月2日未明に小規模噴火したね。気象庁は前日に「噴火警戒レベルを2から3に引き上げた」と発表したけど、噴火警戒レベルって何?

 A 火山活動を巡る状況を避難(レベル5)▽避難準備(同4)▽入山規制(同3)▽火口周辺規制(同2)▽平常(同1)--の5段階に区分したものです。気象庁が2007年12月に導入しました。現在全国108の活火山のうち、富士山や阿蘇山など21火山に導入しています。レベル2だった浅間山では噴火の兆候が見られたため、入山を規制するレベル3に引き上げました。富士山、阿蘇山はともにレベル1です。

 Q 随分最近に導入されたんだね。

 A そうですね。それまでは「火山活動度レベル」という区分で「小~中規模噴火」などと発表していましたが、これは火山がどれだけ活発かという観点だけで、住民や登山者がどのような防災対策を取ればいいのか分かりにくいものでした。そこで気象庁は噴火警戒レベルを導入し、火山の周辺にある自治体と協議して、火山ごとにレベルに応じた防災対応を明確にしました。

 Q レベル1の「平常」だと近くまで行っていいの?

 A 状況によって火口付近は立ち入り禁止です。山ごとに違いますが、浅間山ではレベル1が火口から500メートル以内、2なら2キロ以内、3だと4キロ以内の立ち入りを規制しています。規制範囲は大きな噴石が飛散する恐れがあることを示し、レベル2が小規模噴火、3が中規模噴火に相当します。導入後、3になったのは浅間山と鹿児島県の桜島、口永良部(くちのえらぶ)島だけで、4以上はこれまでありません。

 Q 今回、噴火前に警戒レベルを上げることができたんだね。

 A 傾斜計がわずかな山の膨らみを観測し、山頂直下が震源とみられる地震が多くなり、2004年9月の中規模噴火直前の兆候と似ていたためレベルを引き上げました。これを受け、地元自治体は通行規制や住民への注意喚起を迅速に行うことができました。でも、噴火予知はかなり難しく、事前に必ず情報が発表されるわけではありません。自治体や住民は、噴火警戒レベルだけに頼らない防災体制作りを進める必要があります。
(毎日新聞2009年2月7日付朝刊「質問なるほドリ」より転載)

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