歌舞伎座ってどんなところ?
◆歌舞伎座ってどんなところ?
◇唯一1年通じて上演 明治開場、次は5代目
Q 東京・銀座の歌舞伎座が来年(2010年)4月の公演を最後に建て替えになるそうだね。歌舞伎座ってどんな劇場なの?
A 歌舞伎を1年を通じて上演している唯一の劇場です。出し物は毎月変わります。
Q 歴史は古いの?
A 開場は1889(明治22)年11月です。明治になり欧化政策の中で歌舞伎の荒唐無稽(むけい)さを嫌い、史実に即した芝居を求める「演劇改良運動」が起こりました。新時代の紳士淑女が観劇するにふさわしい「洋式劇場」の必要性が叫ばれ、建設されたのが初代の歌舞伎座です。「オッペケペ節」の川上音二郎が公演したこともあります。
Q どんな建物だったの?
A 外部はレンガを用いた洋風、内部はヒノキ造りの和風の3階建て。約1800席の大劇場でした。
Q 最初は洋風だったんだ。
A ところが1911年に、ルネサンス様式の帝国劇場が開場しました。対抗上、歌舞伎座は独自色を出そうと、土台はそのままに、日本式の宮殿風に改修と増築がなされました。正面の車寄せは唐破風(からはふ)造りでヒノキの格(ごう)天井、内部の正面大玄関は鏡天井。神殿と間違え、さい銭を上げて礼拝をする人までいたとか。1913年から松竹の運営となり、今日に至っています。
Q 立派だったんだね。
A でも、この第2期の歌舞伎座は漏電で1921年に焼失し、新しい建物は翌年6月に着工されましたが、関東大震災で建築中の内部は焼失しました。1924年に再着工され、同年12月に完成しました。この3代目の建物は奈良朝と桃山時代の様式を併せた意匠で、鉄筋コンクリートの日本式建築でした。現在の歌舞伎座の原形になっています。
Q 今の建物は何代目?
A 4代目です。3代目は1945年5月に空襲のため、外壁部分などを残して焼けました。外装を生かし、焼け残り部分を利用して建築されたのが今の建物で、1951年正月の開場です。過去には京劇の名女形の梅蘭芳や歌手の三波春夫らの公演も行われました。半世紀を超え、老朽化したため建て替えられます。
Q 新しい劇場は?
A 今の歌舞伎座の雰囲気を残した劇場棟と高層棟で構成された複合ビルになる予定です。(毎日新聞2009年2月10日付朝刊「質問なるほドリ」より転載)


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