偽1万円札が見つかったけど、偽造の現状は?
◆偽1万円札が見つかったけど、偽造の現状は?
◇防止技術高く模倣困難 PC使った「素人」目立つ
Q フィリピンで精巧な偽1万円札が見つかったけど、偽札は広まってるの?
A フィリピンの偽1万円札は高機能の設備で大量印刷された可能性が高いのですが、今のところ日本では確認されていません。日本では2001年秋ごろから、磁気インキを使った偽札でつり銭を奪う「自販機狙い」の手口が急速に広まりました。偽札の発見枚数は1998年には807枚(全紙幣、うち偽1万円札752枚)でしたが、2004年には2万5858枚(同8828枚)に急増しました。
Q 対策はどうしたの?
A 2004年11月に最新技術を駆使した新券が発行されました。その後は大幅に減り、昨年の発見枚数は2540枚(同1975枚)です。ほとんどがカラーコピーやパソコン(PC)を使った単純なもので、中高生も含めた「素人の犯行」が目立ちます。
Q 最新技術って何?
A 角度を変えると画像の色や模様が変化して見える「ホログラム」や、光に透かすと3本の棒状の模様が見える「すき入れバーパターン」などです。今はパソコン関連機器を使って誰でも偽札作りに手を出せる環境ですが、最新技術を使った紙幣の模倣は難しくなっています。日本の偽造防止技術は世界トップクラスで、主要国と比較しても偽造が少なくなっています。
Q 外国の紙幣はどうなってるの?
A 精巧な偽米ドル札のスーパーKやスーパーノートなどが有名です。共通の特徴を持ち、相当数流通すると、こうした名前がつきます。米財務省は2006年、スーパーノートについて「北朝鮮政府の管理下で製造された」と断定、1996年以降2200万ドル(約22億円)が出回ったとの推定を明らかにしました。
Q どんな罪に問われるの?
A 偽札作りは通貨偽造罪に当たり、偽札と知ったうえで使えば偽造通貨行使罪に問われます。いずれも無期または3年以上の懲役です。偽札を海外から持ち込めば関税法違反で7年以下の懲役または3000万円以下の罰金になります。罰則は大変厳しく「割の合わない犯罪」と言われています。不審なお金を見つけたら、すぐに警察に知らせてください。(毎日新聞2009年3月15日付朝刊「質問なるほドリ」より転載)


コメント