裁判員、だれがなれるの?

 ◆裁判員、だれがなれるの?

 ◇くじと面接で絞り込み 理由あれば辞退可能

 Q いよいよ始まったけど、裁判員は今後、どう選ばれるの?

 A 今年は既に全国の29万5027人が、20歳以上の有権者(衆院選の選挙人名簿)からくじにより候補者として選ばれて最高裁からの通知を受け取っています。有権者352人に1人の割合です。今年暮れまでに裁判日程が決まった対象事件では、この候補者の中から選ばれます。

 Q 辞退もできるよね。

 A ええ、70歳以上の人や学生、重い病気やけがをしている人は辞退できます。候補者通知に同封されている調査票にこうした理由を書いて申告するのですが、今年は通知を受けた人の4分の1にあたる約7万人が辞退を希望しました。

 Q 一つの事件に6人の裁判員が参加するって聞いてるけど、どの事件に誰が選ばれるかはどうやって決めるの?

 A 裁判日程が決まったら、裁判所はその6週間前までに候補者名簿からくじで50~100人を選び、呼び出し状を送ります。最初の候補者通知の際に辞退してなくても、けがや病気の家族の面倒を見ていたり、出産を控えるなどの事情があれば、呼び出し状同封の質問票に記載して返送すると、呼び出しを取り消されることがあります。それ以外の人たちは指定された日に裁判所に出向き、裁判長の面接を受け、特別に辞退が認められた人を除いた中から抽選で6人の裁判員が決まります。

 Q 病気や出産じゃなく、仕事や用事のある人はどうしたらいいの?

 A 前から予定が分かっていれば質問票に具体的に記載し、呼び出された当日でも裁判長に事情を伝えれば、考慮されることがあります。最高裁は「国民の負担を考え、辞退希望は柔軟に判断する」としています。でも、裁判員は国民の義務ですから、最終的には事件を審理する裁判所の判断になります。

 Q 逆に「裁判員をやりたい」と希望したら、なれるの?

 A いいえ、裁判所が「不公平な裁判をする」と考えた人はなれません。選任に立ち会う検察官や弁護人も、選ばない方がいいと思う候補者を原則4人まで理由を示さずに裁判所に伝えることができます。試算では、有権者5593人に1人が裁判員となります。(毎日新聞2009年5月22日付朝刊「質問なるほドリ」より転載)

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。