大相撲の新弟子検査、最近の傾向は?

 ◆大相撲の新弟子検査、最近の傾向は?

 ◇受検者、最盛期の1/4に減 高校、大学出身者が主流

 Q 今月15日初日の大相撲春場所の新弟子検査受検者が少なかったようだね。

 A 41人が受検し、パスしました。義務教育修了者を対象とする制度が定着した1973年以降最少です。学校の卒業時期と重なる春場所は「就職場所」と言われ、曙や若乃花・貴乃花兄弟、魁皇が受検した1988年春は95人合格、彼らが日の出の勢いだった1992年春は151人が合格して最多記録となりました。今年はその4分の1です。

 Q 何が原因なの?

 A 少子化に加え、2007年にあった新弟子の暴行死事件やその後の大麻問題も影響し、敬遠されているようです。高学歴化も進み、春場所番付の幕内力士42人のうち、最終学歴が中学卒業の力士は魁皇、千代大海ら7人だけで、稀勢の里と千代白鵬以外は全員30歳代。今や高校や大学出身者が主流となっています。

 Q 中学生に交じって大学生や高校生も受検するの?

 A 新弟子検査には2種類あります。第1検査は身長173センチ・体重75キロの体格基準と内臓検査を満たせば合格。第2検査は167センチ・67キロでも運動能力テストに通れば合格です。年齢は義務教育修了時から23歳未満の男子なら受検できます。

 Q 「付け出し資格」という言葉も目にするけど。

 A 序ノ口、序二段、三段目は免除され幕下15枚目格で始められる資格のことです。ただ、25歳未満で大学生と社会人を主とするアマチュア相撲の全国4大会の優勝者にしか認められません。233キロの新弟子最重量を記録した日大出身の人気幕内力士、山本山は資格を得られず、2007年初場所の前相撲から始めました。前相撲は場所前半の数日相撲を取るだけ。高校・大学生は時間を融通し、大量入門の春場所を避けて1場所早い初場所で受検をすませ、春場所を序ノ口で迎える傾向もあります。今場所の序ノ口は全国高校総体の優勝者、全国学生選手権の準優勝者らが優勝を競います。

 Q 前相撲って何?

 A 序ノ口の取組前に取ります。普通は3勝するまでやり、8日目午後に部屋の関取や師匠の化粧まわしを借りて、土俵上で新序(しんじょ)出世として披露されます。前相撲では番付に名前がなく、翌場所、初めて序ノ口の番付に載ります。(毎日新聞2009年3月14日付朝刊「質問なるほドリ」より転載)

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。