宇宙滞在が延びた若田さんは何をするの?
◆宇宙滞在が延びた若田さんは何をするの?
◇後任の作業分をカバー 食糧の余裕は2カ月以上
Q 国際宇宙ステーション(ISS)で暮らしている若田光一さん(45)の宇宙滞在が1カ月延びるんだって?
A 若田さんは日本人初の長期宇宙滞在員です。迎えに行くはずの米スペースシャトルが燃料注入のトラブルで打ち上げ延期になり、(今年)6月末までだった予定が7月末まで延びました。
Q 食糧や水は大丈夫?
A ISSには現在、6人の宇宙飛行士が滞在しています。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、食糧はロシアの無人補給船などにより計画的に補給されています。余裕を持たせてあるため、今のまま補給がなくても2カ月以上はもつそうです。水も地上から運ぶ分に加え、ISS内で尿や空気中の水蒸気を飲用に再生できるので、心配ありません。
Q そもそも若田さんは何をしているのかな。
A 日本の実験棟「きぼう」や他国の実験棟で行われる科学実験のほか、ISS内のさまざまな機器の整備や修理などを担当しています。筋力や骨量低下を防ぐため1日2時間の運動も大切な仕事の一つです。若田さんは記者会見で「予想以上に忙しく、全力で走っているマラソンみたい」と話していました。
Q 延びた分の1カ月間で、少しは余裕ができるの?
A いいえ。ISSでの作業は年間スケジュールが決まっていて、滞在員が誰になろうと全体の作業は変わりません。若田さんは交代するはずだった後任の飛行士の作業を受け持つことになりそうで、計画見直しが始まっています。また、緊急脱出用にISSに待機しているソユーズ宇宙船に乗り込み、ドッキング位置を変更する作業に加わることも決まりました。
Q ホームシックにはならないのかな。
A 家族とは週に1回、テレビ電話で会話しているそうです。元気な様子で、帰還が延びたことにも「とても幸運に感じています」とメッセージを寄せています。むしろ喜んでいるのかもしれませんね。7月には、きぼうの最後の構造物となる船外実験施設がシャトルで運ばれます。船外実験施設を取り付けて、きぼうを完成させる大仕事が待っていますから、もうひとふんばり頑張ってほしいですね。(毎日新聞2009年6月25日付朝刊「質問なるほどり」より転載)


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